明日があるなら。星になったあなたへ

たった一人の家族であり、友人であり、一番の理解者でいてくれた主人をがんで喪い、あれから12年経ったけれど、相変わらずの自分と主人の話。https://aircat.exblog.jp/

辛いとか悲しいとか

雪が積もった。 


雪道をフラフラ歩きながら、思い出した。


今日みたいな雪が降っていた日、

「雪が積もるね」

アナタは嬉しそにワタシに笑いかけた。

「雪なんて見飽きてる」

可愛くない北に生まれたワタシが返す。

つまんなそーなアナタが可笑しくて。



昨日の事みたいに覚えてる。

でも、昨日の事じゃなく、10年以上前の話。 


もう、雪、二人揃って、見れないんだ。


そんな事を思い出したものだから、顔についた雪なのか、ナミダなのかマフラーが濡れてきた。 


フラフラしても両脚で雪を踏みしめ、歩いてるワタシ。

辛いとか悲しいとか、そんな思いを踏みして

毎日歩き続けてる。

今日は、ソレが雪だっただけの話。 



それだけ。

香りの記憶



香りの記憶



誰でも、きっと、香りの記憶をもっているのでは。



いつも二人で歩いた通りにある時期になると、甘い香りが漂っていた。


立ち止まり、香りを楽しんだ。



去年は、今頃、あの甘い香りがワタシを包んでくれていた。


異常気象で2回もその機会を与えられた。



そう。


2回も。



辻褄が合ってしまったのか?



コロナの後遺症で未だに、嗅覚が戻らない。


だから、今年の分を去年に前倒しだったのかしら。



金木犀。


あと、どれくらいで、開花するのだろう。

冒涜を繰り返す心 



ようやく、涼しくなってきた。


睡眠の質が少しでも上がると嬉しい。
薬を飲んでいると、最低の低ほどの質しかない。


何も考えず、夢をみることもなく、ただひたすら眠りたい。


人間、眠らないと碌でもない事を考えてしまう。


考えるのは、主人の事。
これが12年間、ずっとループしている。



仮の話。
会社にやな奴がいる。


どうにかならないか。と、毎日ループして考える。


そのうち、どうにもならないから諦める。


やな奴が、耐え難いので会社を辞める。


やな奴に関わらなければループは、終わる。


極端な話だが、自分の意思でループは終わらせられる。



でも、終わらないループもあると知った。


自分の意思で終わらせない。
終わらせようとしても脳が記憶しているのか、どうしてもループしてしまう。



まず、主人との幸せだった頃の事はループに入っていない。


幸せだった頃を思い出したあと、強烈な虚無感と悲しみを味わいたくないからなのか。
ワタシがそう思っているだけで、定かではない。



ループの内容は、


  「なんでアナタは、死んじゃったの」  



こんな酷いことをループして考える。


これ、本当にやめたいループなのに。


主人は、死にたくて死んだ訳ではない。


そんなの誰よりワタシが一番、分かってるのに。



主人が亡くなった事でワタシの人生、こんなに悲しくて、苦しくて、辛くて、暗い。


何でも主人の死に結びつける自分の心が、反吐が出るほど、嫌いだ。



本当に酷い奴だ。


ごめんね。