明日があるなら。星になったあなたへ

たった一人の家族であり、友人であり、一番の理解者でいてくれた主人をがんで喪い、あれから12年経ったけれど、相変わらずの自分と主人の話。https://aircat.exblog.jp/

ありがとうございました。

そのブログをみて、涙が止まらなくなった。


アナタとワタシがお世話になった内科の先生が昨年、お亡くなりになられた。
何故、何故、何故。
まだまだ先生を必要とされてる患者さんが、沢山いるのに。


あの当時、標準治療が普通だった中、少量抗がん剤治療をされていて、患者本人、家族にも抗がん剤やがんについて知識を持ち、治療方針を患者なりに考えることを課していた先生。


厳しい先生で、勉強していない患者は、診ないスタンスだった。
なんとか、診ていただけることになった。
余命一年と言われた時点で、もう数ヶ月しか猶予がなかった。
普通なら、そのがんには使わない抗がん剤を投与したり、QOLを考えた命を繋ぐ治療を続けた。


抗がん剤の副作用は、口内炎だった。
これは、どうにもならなかったが、抗がん剤の副作用と言われるものは他になかった。


それから主人と、二回、桜の季節を過ごすことが出来た。


先生に感謝しかなかった。


先生とは、殆ど、治療以外のことは話さなかったが、主人が逝ってしまったあと、こんな内容のお話をいただいた。


ご主人を大切に想っていらしたぶん、その悲しみは、とても深いものになります。
でも、それは、そこまで寄り添えた結果なのです。
これから、年月が過ぎて、どんどん、ご主人がいなくなってしまったことが、悲しくなると思いますが、そんなとき、思い出してください。
ここまでこれたのは、奇跡だったんですよ。
奥さんのためにご主人は、頑張ってこられたんです。


先生が言われた通り、年々、悲しみが深くなってくる。


どうもありがとうございました。としか、言えません。


あっちで、先生とアナタが、酒盛りを楽しんでいますように。

前向きになれと。

主人とワタシの共通の友人に会うと、
どうも、話していると相手がイライラしてくるのが分かる。


友人は、ワタシが立ち直っていないことが許せないようだ。


それについて、主人が元気でいてくれた頃のワタシも同じ経験があった。


ワタシとトシが変わらない仕事仲間Aが恋人を20代前半に突然、喪ってしまった。
Aは、酒に助けを求め、周りから人が離れていった。
30代後半になって偶然、Aに仕事の現場で会った時、仕事の話していると、
「アナタは幸せでいいよね。仕事も私生活も充実しているから、私の気持ちは絶対分からない」


ワタシは、何と言ってしまったのか。


それが思い出せない。
ワタシ自身、Aを傷付けてしまっていた。
申し訳なく、本当に申し訳なく思っている。
それ以来、Aと会うことはなかった。


イライラする友人の気持ち、分かるけれど、ごめん。
心配してくれてるのも、ありがとう。


この気持ちは、ワタシ自身もどうにも出来ない。
自分でもどうにも出来ないから、他の人に理解してもらえないとも思ってる。


でも、そうだね。


前向きに生きてる人からみたら、ワタシのような人間、イライラするんだよね。
ごめん。

ワタシはこんなに強くない。

誰かのイヤホンから、漏れてきた
アナタが好きだった曲。
久しぶりに聴いた。


アナタが好きなのは、こんな強い人だ。


生き残ってはいるけれど。
今のワタシとは真逆だ、



心が揺さぶられる。
この和訳も。



恋のサバイバル/グロリア・ゲイナー 歌詞入り